源氏物語に登場する園原の帚木
園原には『帚木』(ははきぎ)という木があります。遠くからは帚の形をした大きな木に見えましたが、近づくと見えなくなってしまうという不思議な木でした。
源氏物語では、光源氏と空蝉(うつせみ)がこの帚木を使って恋歌を交わし、源氏物語2巻「帚木」と巻の名が付けられました。
帚木の心を知らで園原の
道にあやなく惑ひぬるかな
光源氏
数ならぬ伏屋に生ふる名のうさに
あるにもあらず消ゆる帚木
空蝉
※帚木は残念ながら昭和33年の台風で倒れ、今は幹のみ残っています。
「はゝき木館」は、この帚木を名前の由来としています。